カウンセリングとは――「言語的及び非言語的コミュニケーションを通して、相手の行動変容を援助する人間関係である。」

(國分康孝「カウンセリングの理論」誠信書房)

 

  「カウンセリング」という言葉には、「相談」「助言」といった意味があるようです。

 

今般、様々なところで「カウンセリング」という言葉を聞くことができます。

学校、美容、スポーツなどの分野でも、相談・助言を行う人のことを「カウンセラー」と呼ぶことがあります。

当事務所では、労働問題、職場の人間関係、キャリアコンサルティング等を含め、働くことに関わるカウンセリングを承っております。

 

 クライエントの抱えている悩みや課題は様々かと思います。

具体的な解決策を見つけることが容易なことも、困難なこともあるかと思われますが、それらの悩みや課題はクライエント自身のものであり、カウンセラーが代わりに解決することはできません。

カウンセラーはクライエントの話を聴き、ともに悩みながら、より良い道をめざして歩いていくものだと考えております。

その際、傾聴の技法や、クライエントの同意を得た上で、心理学的な手法を用いながら対応させていただくことになります。

(なお、当事務所では対応が困難あるいは他の専門的な知見が必要と思われる場合は、他の専門家をご紹介する等、必要な対応をさせていただくこととなります。)

 

人は未知のものに恐怖するそうです。

それは、人が野生にいたときに培った防衛本能だといわれています。

悩みや苦しみも、未知な部分をわかりやすい形にすることで、解決の糸口が見えてくることがあります。

例えば、それは「言葉」を用いる方法です。

 

苦しみなどの感情を言葉にすることで、自分の感情を、理解しやすい形で客観的に見られるようになります。

「自分自身」と「苦しみの感情」との間に距離をつくって、遠くから眺められるようにするのです。

これを「自己距離化」と呼びます。

カウンセリングの効果は様々ですが、この「自己距離化」も効果のひとつと言われます。

 

人間が言葉を用いて社会と繋がっている生き物だからこそ、言葉を通じて自分を見つめることも必要な時があります。

そんなとき「カウンセリング」という手段もお役に立てるかと考えます。

 

近くに相談できる人がいるなど、カウンセラーが必要でないのであれば、それが一番良いのだと思います。

ですが、もし、必要を感じたときには、「試しに」という感覚でも構いませんので、ご連絡ください。

どんなご相談であれ、良心に基づき、誠実に対応させていただきます。